2021年10月27日
株式会社コードタクト
教育現場の声に応え「スクールタクト」をより安心・安全に活用いただくための研究開発の推進を決定
~第一弾として、コメント機能の有効/無効を任意のタイミングで選択可能に。~
株式会社コードタクト(本社:東京都渋谷区、代表取締役:後藤 正樹、以下「当社」)は、当社が提供する授業支援クラウド「スクールタクト」を、教育現場においてより安心・安全に導入、利活用できる製品にするための研究開発を推進することを決定しました。その第一弾として、本日より、授業課題へのコメント機能の有効/無効を任意のタイミングで選択可能に変更します。
今年度はGIGAスクール構想により全国の公立小中学校で1人1台端末導入が実現し、学校での本格的なICT活用が始まった年となりました。「スクールタクト」も全国で1,500以上の導入校を数え、累計ユーザーアカウントも100万以上、1日あたり10万人を超えるユーザーが利用する授業支援クラウドに成長しました。
全国に「スクールタクト」導入が広がる中、教育現場では当社の想像を超える素晴らしい活用事例が生み出されています。同時に、ICTの導入と利活用をよりいっそう安心・安全に行いたいという視点からのご意見、ご感想も頂くようになりました。
当社は、「個の力をみんなで高め合う『学びの場』を創る」というビジョンのもと、学校は社会に旅立つ前に児童生徒が安心して失敗ができる学びの場と考え「スクールタクト」を開発してきました。この考え方に則り、これまで以上に教育現場での安心・安全な「スクールタクト」の活用を重視した研究開発を推進していくことを決定しました。
今回の改善点
より安心・安全に活用頂くための改善の第一弾として、「スクールタクト上で行われている児童生徒のやり取りをすべて適切に把握すること、特に児童生徒間のコメントのやりとりが不適切な場面を指導するのが難しい」という声にお応えする機能変更を行います。
本日10月28日より、利用者同士の学び合いを重視する協働学習的観点から、個別には有効/無効の選択ができない設計となっていた授業課題へのコメント機能が、任意のタイミングで有効/無効の選択が可能になります。
具体的には、以下のような機能を追加しています。
- 課題コメント機能をロックする機能を追加
- 課題配布時の課題コメント設定はロック状態をデフォルトへ変更
- 課題コメント削除を物理削除から論理削除へ変更
- 授業チャットのロックアイコンを課題コメントのものに統一
※詳細はスクールタクトサイト内のリリースノートをご確認ください。
(https://schooltakt.com/blog/35851/)
今後の改善について
研究開発の対象として
- 不適切な書き込みの自動検出
- コメントやチャットを含めた分散しているアクティビティの一元的記録と監査機能
などをリストアップし作業を進めています。
本活動についてのコメント
代表取締役 後藤正樹学習は、一斉学習、個別学習、協働学習に分類されます。ICT活用といえば、録画された一斉学習を自分のペースで閲覧することや、ドリルアプリで個別学習を最適化するということ想像されがちです。しかし協働学習こそ、ICT活用により時間や空間を超えた意見交流、学び合いや、級友とより深く探求する学びが行えるようになります。私たちはこのような協働学習が、これからの時代により重要になると考えています。
一方で、GIGAスクール構想が急速に進んだため、こうした学び合いに不慣れな児童生徒がコメント機能を使い、授業意図から外れたやりとりを行うこともあるのが現状です。そこで、より安心・安全にスクールタクトを活用頂くための改善を順次実施していくこと、そのための研究開発を推進していくことを決めました。
私達はこれからも、「学校は社会に旅立つ前に児童生徒が安心して失敗ができる場所」と考え、スクールタクトを開発・運営してまいります。