レポートについて
国際的な人権NGOである Human Rights Watch(以下、HRW)が、東部標準時 5月24日 午後9:00 に How Dare They Peep into My Private Life? と題した以下のレポートを公開しました。
このレポートはコロナ禍に起因して、各国の政府が推進するオンライン学習基盤の導入を急ぐあまり、承認または調達した製品が子どもたちの権利に十分配慮したものであることを確認できていないことを指摘するものです。
HRWが49カ国の政府が承認した164のEdTech製品について調査をしたところ、89%に相当する149製品で、教育とは無関係な目的で子供のプライバシーやその他の権利を危険に晒すか、直接侵害していることを発見したとしています。
レポートへのスクールタクトの掲載について
レポートでは、HRWが調査した73のEdTechアプリのうち、56%に相当する41アプリで広告IDの収集が判明したとしています。
この広告IDの収集をしている41アプリの中に、当社のスクールタクトアプリが掲載されました。
このレポートにある通り、広告目的で使用される広告IDが利用可能であることは事実です。しかしながら、当社製品では広告を目的とした広告IDの利用も、広告配信の事実もありません。
HRWがレポートの作成に先立ち実施した調査には当社も協力しておりましたが、事実とは異なる印象を与えるレポートへの記載について以下の通り、異議を申し立てています。
- 広告IDを活用して広告配信をしている事実はありません
- 当社実装においてで広告IDのAPIを利用している箇所はありません
また、これらの事実を確認できるよう、ソースコードの開示を含めたHRWの監査を受け入れる旨の申し入れを行いました。
これについてHRWの担当者からは、現在確認中であると伝えられています。
広告IDについて
広告IDは、広告の配信を目的として使用される端末識別のためのIDです。当社のアプリで導入している一部のSDKは、アプリの利用状況を追跡するためにこれを使用します。
利用状況を把握するためのデータに個人情報は含まれておらず、また、当社が保有する個人情報との統合やプロファイリングは一切行っておりません。
当社は今後も子供の人権とプライバシーに配慮したサービス提供を心がけるとともに、HRWの調査に誠実に対応してまいります。